Aqutras Members' Blog

株式会社アキュトラスのメンバーが、技術情報などを楽しく書いています。

2年間の会社の変化まとめ

こんにちは、いるかさんf:id:Dltn:20170419190159g:plainです。

前回の記事から、2年ほど経ってしまいました。新サービスの開発や、経営的な山場もあり、相変わらずドタバタしていました。最近の会社の動向を少し書きたいと思います。

巷では週休3日制が話題になっているようですね。ちなみにアキュトラスは、週休3日制ではなく週休2日制 (休む曜日は自分で決められる) ですが、裁量労働制を導入しているので、業務に支障がない限り、いつでも休みを取れます。先日も、「マイゴールデンウィーク」と称して、自分だけの10連休を設けている社員がいました。こういうの、素敵じゃないですか?:)

アキュトラスってどんなところ?

アキュトラスは、フルリモートワークを導入しています。そのため、事務所はあっても、基本的に全従業員は自宅から作業しています。さらにフルフレックスで、コアタイムもないため、何時に起きてどれだけ仕事をしても、必要な業務を終わらせてさえいれば、原則自由です。その環境が合わない方は、事務所に出勤する形をとっています。また、エンジニア文化やクリエイター文化を尊重しています。

アキュトラスの最近

自社サービス「COMICズガーン」のリリース

lp.zugaan.net まんがのネームを制作できるWebサービスとして、COMICズガーンというサービスをリリースしました。ネームだけでなく、連載作品のように、ズガーン上でまんが作品自体を制作することもできるようになっています。一番のヘビーユーザはおそらく自分です。完全にセルフドッグフーディング.... XD 開発自体は2017年末あたりから行っていたのですが、この頃はサービスとしてリリースするというよりは研究開発的な位置づけだったため、ここまで大きなものになるとは思っていませんでした。

このサービスについては、年単位の長期計画で考えているため、かなりスローペースで更新されています。まんがの連載については始まったばかりですが、当初の研究開発の目的も併せ持っており、今までの電子書籍や紙媒体でのまんがでは実現できなかったことをたくさん実現できる可能性を秘めています。特にエディタ部分は技術の塊みたいになっていて、特許も申請していますが、同じものを作れと言われたら勘弁してくださいって感じるレベルで作り込んでいます。でも、まだまだ作り込みが足りない部分があるので、もっともっと作り込んでいきます。
まだ未公開の機能ですが、リアルタイムに共同編集できる機能も実装されていたりします。

派遣業の許可を取得

アキュトラスでは、業務の3本の矢の一つとして、派遣業の許可を取得し、IT専門の人材派遣を開始しました。 派遣と聞くと、あまりよいイメージをもたれない技術者の方も多いと思いますが、ただの人材派遣を行う意図ではなかったりします。 :)

当社が、当初から大きな使命として考えているものの一つに、「人材の再生」というテーマがあります。
例えば、いわゆるIT土方による酷使で精神的に病んでしまった技術者が引きこもってしまったり、忙殺されてスキルの向上もできないまま悩んでいるという話をよく聞きます。その結果、会社が嫌になってしまったり、対人関係が苦手になってしまうケースが跡を絶ちません。おこがましい考えではありますが、そんな技術者を、再び社会に還元したり、フリーランスとしてやっていける方法を一緒に考えていきたいと思っています。もちろん、当社にそのまま残っていただけると嬉しいのですが。 :)
アキュトラスでは、冒頭で紹介したとおり、フルリモート・自由勤務という就業の敷居の低さが特徴です。そこで、まずは在宅で、自分自身がやってみたいプロジェクトに参加してもらい、新たな言語や開発手法をついて身につけていただくといった形で、少しづつですが、大手企業などと連携して技術者としての活動を始めていきます。その先に、派遣によって短期的に会社勤務をしてみたり、フリーでやっていけるか試してみるといった面で、人材派遣業を活用しています。

もちろん、派遣先にご迷惑をおかけするわけにはいきませんので、誰でも派遣できるわけではありませんが、企業は優秀な技術者を必要なだけ使っていただけますし、派遣される人も、ずっとではなく期間限定なので、集中して頑張ってみれるということで、なかなか好評です。

寺子屋事業の試験実施

アキュトラスでは、寺子屋事業を検討しています。優秀な学生さん(ここでの優秀とは、技術があるということではなく、熱意ややる気があるという意味)を事務所等に招いたり、アルバイトとして雇い入れ、社内でエンジニアとしての教育を実施し、学生さんが行きたい企業へ即戦力として送り出すというものです。

この構想に至った経緯は、母校からアキュに来てくれていた学生アルバイトのみなさんが就職されるにあたり、アキュトラスでの経験が役に立ったと仰ってくれたことに始まります。特にゲーム系企業への就職が多く、そういった業種を目指す学生さんをもっと門戸を広げて応援できるといいね、というのが寺子屋事業の目的です。

これまでに3人の学生さんを試験的に受け入れました。仮にAさん、Bさん、Cさんとします。 Aさんは、残念ながら、当社の説明不足もあり、認識のすれ違いなどで1ヶ月ほどで退職されてしまいました。初めてのことなので失敗はつきものですが、めげずに再発防止の仕組みを取り入れ、仕組みの改善をはかりました。 Bさんは、現在進行形で当社でアルバイトをされており、今はBさん自身で考えたゲームの企画開発を進めています。また、ありがたいことに、当社に入社したいと言ってくれています。:) Cさんは、アルバイトではなく完全に技術サポートのみという形をとっているので、ちょっと形態は特殊なのですが、オンラインゲーム開発を頑張っています。C言語でのソケット通信や、サーバの設計などについて相談を受け、レクチャーしました。既に某大手ゲーム企業への内定をいただいたそうで、今後が楽しみです!

さて、この寺子屋事業。アキュトラスへの利点は何なのか疑問に思われるかもしれません。確かに、短期で考えると、あまり利点はないように見えます。確かに、無償で教育しているだけです。でも、まず、いるかさん自身が教えるのが好きなのと、どんどん教えたことを吸収してもらえることが嬉しいというのがあります。そして、会社にとって嬉しい点は、アキュトラスの素晴らしい文化や高い技術力を知ってもらえることです。就職後、何年か経った頃に、また一緒に仕事をできる機会ができるといいなという思いから、この事業を検討しています。実際に先日、約5年前に卒業された学生さんと会う機会があり、大きな案件をいただくことになりました。本当にありがたい限りです。

この事業のキーポイントは、実は他にもあります。むしろそっちの方が重要かもしれません。それは、またの機会にお話します。:)